【背景】
盛岡市にある元テナントの2室を一体にし、日本茶専門のカフェと就労支援施設を掛け合わせた新しい空間のあり方の設計をご依頼いただきました。
既存建物の構造上、撤去が出来ない壁や柱、筋交いなどを利用して、川を見える場所や一人でこもって作業する場所、4人で囲まれながら作業する場所など、1人から4人までの利用ができる居場所を確保しています。適度な距離感を保てる空間とすることで、無理なくカフェと就労支援スペースが同居できる空間を考案しました。
植栽やお客様が選択出来る茶器をディスプレイできるように既存の柱に巻き付くような棚を設けることで、室内の開放度もコントロールできる計画としています。
既存躯体から新たな空間に寄与する棚群が芽吹くような空間で、就労支援の方々の明るい可能性の芽吹きをサポートする空間です。
【こだわりポイント】
・コンパクトながら多彩な特徴を持った複数の居場所
・構造を生かした空間分節の考案
・川を独り占めできる特等席
【物件概要】
主 用 途 :店舗(就労支援施設)
所 在 地 :岩手県盛岡市
延床面積 :81.75㎡
所在階 :地上1階
構 造:木造
【プロジェクトメンバー】
意匠設計(デザイン監修):NoMaDoS / 小幡泰章、千葉光